元Z会講師の京大出身経営者が教える勉強法

偏差値80&京大模試総合4位&英検1級の京大出身経営者が、最高に効率の良い勉強法を教えます

早慶英語の学習法(単語編)

※これはシリーズものでやっていきます。

 

私は受験英語や実用英語に関しては圧倒的に自信を持っています。

 

受験生時代は偏差値80(全統)を超え、京大模試や早大模試もヒトケタにランクイン(これは総合なので、英語だけの成績はちょっと忘れましたが)し、受験が終わってから英検1級に楽勝で合格しました。

 

ここまで英語力が伸びた要因について皆様にお教えしたいと思います。

 

(ちなみに、ここに書いてる事は私の著書の中身とかなり重複していますから、その辺は大前提として申し上げたいと思います。)

 

まずは単語・イディオムから。

 

単語・イディオムに関しては、もはや言及するまでもありませんが、

 

英語力の9割は語彙力である

 

と言っても差し支えないでしょう。

 

もちろん「単語さえわかれば英語がわかる」わけではありませんが、「単語がわからなかったら英語は絶対にわからない」とは断言できますから、そういった意味で単語は壮大の必要条件と言えそうです。

 

単語に関しては、偏差値55以下の人と偏差値75以上の人以外は、基本的に単語帳で勉強するべきではないと私は思っています。(ちなみに、今後も「偏差値」を話の指標として使いますが、ここの「偏差値」とはおよそ河合塾の全統レベルとお考えください。それからここの偏差値はあくまでも「目安」でしかありません。「文法問題で稼いでる偏差値60」と「長文読解でそこそこ取れている偏差値60」は早慶を目指す上では実質的にはかなり違うからです。また、「ただ単に時間が足りないだけで英文解釈は完璧、の偏差値60」と「適当に単語覚えて適当に読みまくって、の偏差値60」も実質的にはかなり違いますから。早慶を目指す上で、前者のタイプはどんどん時間が短縮されれば飛躍的に伸びると思いますが、後者タイプは明らかに「頭打ち」になる可能性が高いので。)

 

繰り返しますが、単語帳はあまり単語帳で覚えるべきではないと思っています。

 

それは速読英単語のはしがきにも書かれていますが、結局人間の頭は丸暗記よりもコンテクストを使って覚えるほうが得意だからです。

 

ただし、偏差値55以下くらいの人で長文を読んだり文法問題を解くだけでも全然単語がわからなくて効率が悪い場合は、やはり先回りをして単語を覚える必要があると思います。

 

イメージですが

 

depend

permit

insist

increase

similar

 

程度の「高校生の初級単語」に関しては、やはり先にまとめて覚えてしまった方が長文や文法問題で苦労することが少なくなるでしょうから、先に学習してしまいましょう。

 

逆に言えば、速読英単語の上級編やターゲットの後半の単語に関しては、「単語帳で覚える」というよりは長文の中で覚えていく方が効率がいいと思います。

 

ここで暗記や記憶についての「極意」をお教えしますが、

 

試験勉強で問われる知識は試験で必要とされる形で覚えるのが一番効率が良い

 

という「受験の大鉄則」はいくら強調しても強調しすぎる事はないでしょう。

 

みなさんが英単語が必要な局面って、どんな局面でしょうか?

 

高校の単語テストのように、「○○の意味を書け」なんて形で単語の知識が問われるわけではないのです。

 

あくまで長文読解で単語の知識が間接的に聞かれるわけですから、当たり前ですが長文読解の形式で単語を覚えたほうが効率が良いのは言うまでもありません。

 

単語には「よく出る形」があります。

 

例えば、dependなら'depend on A for B'といった形でよく出てきます。

 

古文単語なら「あく」より「あかず」のほうが圧倒的に出てきます。

 

このようにそれぞれの単語には「一番よく出る形」があるわけですが、それを手っ取り早く知る方法は文字通り長文でその単語にお目にかかることです。(単純に「熟語」と片付けられる場合もありますが、「熟語と言うには心もとないが、実質的にはこの単語はこの使われ方しかしない」という「経験則」のようなものがあります。こういった「経験則」や「相場感」は当たり前ですがやはり長文を読まないとわかりません。)

 

これは英単語に限らず社会や古文等にもあてはまる話ですが、

 

基本的に「試験勉強が下手な人」というのは、「知識の問われ方」に対する感覚が鈍いのです。

 

知識には「特徴的な聞かれ方」がありますから、そのツボを抑えないとトンチンカンな方向に行ってしまいます。

 

例えば、早稲田の日本史と東大の日本史では「知識の問われ方」が違いますから、東大志望者と早稲田志望者で同じように詳説日本史を読んでも全く成果は上がりません。

 

英単語は直接的に単語の意味を聞かれるというより、長文読解で間接的に意味がわかればいいわけですから、その「ツボ」を絶対に間違ってはいけません。(ただし、繰り返しますが、1000語くらいはとりあえず先に頭に入れてしまわないと長文読解や文法問題で極端につまずくことになるので、最低限の単語のインプットは長文読解などと独立してやるべきですが)

 

ここまでのお話を前提として、では偏差値55以下(1000語レベルすら暗記していない人)の人がどうやったら効率よく単語帳で1000語程度の英単語を効率よく覚えられるか?についてお話をしていきたいと思います。

 

まず、使うべき単語帳についてですが、『システム英単語』や『ターゲット』といった定評のある単語帳であれば正直言って「何でもいい」です。

 

特に高校の初級レベルの単語なぞは単語帳によって劇的に変わるはずがないので、どの参考書を使ってもそこまで変わるはずがありません。

 

むしろ「どの単語帳をやるか」よりも、「どうやるか」のほうが100倍大切です。

 

これは参考書の選び方全般に言えることですが、ある程度定評がある参考書であれば、正直「この参考書をやったから落ちた(あの参考書にしておけば受かっていた)」というレベルの「差異」は全くありません。

 

これは予備校講師にも言えることで、さすがに田舎の公立高校の教員とかで「この人はまるで該当科目のことがわかっていないから、教えてはいけないだろう」というレベルの人に教わるのは問題ですが、代ゼミ・東進といったそれなりに定評がある予備校の先生であれば「この先生だから受かった(落ちた)」というほどの「差異」は絶対にありません。

 

必要以上に「勉強法・予備校マニア」になってはいけません。

 

あくまでも大切なのは「どうやるか」、「どれだけ徹底してやるか」であり、必要以上に参考書や予備校のチョイスにこだわるのは「逃げ」である、と肝に銘じてください。

 

要は「できていないのは○○が悪いからだ」という発想は厳禁だと言うことです。(←「できていないのは自分の努力不足」と考えよ)

 

少なくても私立文系で偏差値60以下位の人はそもそも必死に勉強をやっていません。

 

勉強をやらない人にどんな授業や参考書を与えたところで意味がありませんから。

 

「最後に合否を決めるのは自習である」

 

と肝に銘じてください。

 

ちょっと余談になりましたが、単語帳の話に戻ります。

 

単語は、基本的にどの参考書でも良いのですが、

 

意味が複数載っている

例文が載っている

音声CDが付いている

 

この3つの条件はクリアしてほしいと思っています。

 

特に例文と音声に関しては絶対に重視してほしいです。

 

なぜならば、やはり例文で覚えた方が単語は覚えやすいから、というのと、音声を耳から聞いた方が圧倒的に覚えやすいからです。

 

音声に関しては、最近ではセンター試験がリスニング必修になっているのでCD付きの参考書も増えてきましたが、音声の重要性について本当にわかってる指導者や生徒は少ないと思います。

 

そもそも言語というのは(現代文の言語論の話みたいですみません)、まず音声がありそれを記録するために文字が生まれました。

 

つまり「音声を抜きにした読解」など本来ちゃんちゃらおかしいのです。

 

サッカーで例えて言えば、リフティングやパスがたいしてできてない状態でサッカーの試合をやるようなものです。

 

「リスニングは試験に出ない」と考えているような人は限りなく試験に落ちる可能性が高い人です。

 

なぜならば、

 

「試験に直接はでないけれども必要な勉強がある」ということがわかっていないからです。

 

数学で例えて言えば、「微分積分はよく出題されるけど二次関数はこの大学では出題されないから二次関数はやらなくていいだろう」という発想が終わってるほどバカげているのと同レベルかもしれません。

 

「英文解釈のSVOCを明示せよ」などといった問題は出題されませんが、勉強のステップとしてそれらが必要なのは言うまでもありません。

 

それと発想は全く一緒です。

 

リスニングそのものは試験に出なくても、リスニングや音読などで「音から言語を勉強している」人間のほうが圧倒的に外国語に強くなります。

 

国立理系などと違って私立文系志望の方は英語に時間をさけられるわけですから、「付属のCDを聞く時間がない」はずがありません。

 

必ず単語を覚えるときは耳から音声を聞くことを忘れないでください。

 

次に、具体的な単語の覚え方ですが、絶対にやってはいけないのが、仮に1000語覚えるのであれば、1日20個✖️50日で覚えるという方法です。

 

こんなやり方をしていると50日目には最初の100コ分などは忘れてしまっているでしょう。

 

これは日本史の暗記などにも言えますが、

 

純粋な暗記モノに関しては、すごく浅く死ぬほど繰り返すということが大切

 

です。

 

1000コ覚えるのであれば、最初の200コをまず1日で見てしまうことが大切です。

 

コツは「見るだけでいい」というところ。

 

まずは「こんなスペルの単語があるんだな」くらいの浅い理解(というか見るだけで)で十分です。

 

そしてまた次の日に301コ目から500コ目まで見てしまう。

 

そしてまた次の日に・・

 

という要領でどんどん先に行ってしまうのです。

 

こうすれば5日で「とりあえず全体を見る」ことが可能になります。

 

このような浅いやり方でやれば、50日で10回同じ単語を見ることになり圧倒的に覚えやすくなります。

 

ただ正直それでも50日で1000単語が完璧になると思いませんけど、同じペースでどんどん繰り返すことが大切です。

 

そして単語も相性がありますから、比較的覚えやすいものと覚えにくいものが出てくると思いますので、しっかりとチェックをつけて、「わからないものだけ集中的に繰り返す」ことが大切です。

 

これは当たり前すぎてわざわざ言うアドバイスじゃないかもしれませんが、

 

勉強で大切なのは「できないことをできるようにする」こと

 

であり、「明らかにできる事をより確実にする」発想はあまり得策ではありません。(とは言え、さすがに数学などで一度解けた問題を5回くらい繰り返すことにはもちろん意味があります。ただ、それが程度を超えて行われると効率が悪いというだけで。)

 

これは当たり前のアドバイスのようで、みなさんはかなり意識的に矯正しないとこのアドバイスを実行するのは難しいです。

 

ちょっと単語と話はズレますが大切な話なので、余談として断っておきながら話しますが、

 

そもそも受験生は「できることをもっとできるようにしたい」性癖があります。

 

つまり、かなり意識的に矯正しないと「なんとなく得意科目をやってしまう」のです。

 

しかし、受験で得意科目をやるほど馬鹿げた事はありません。

 

私の友人でも、数学の偏差値が70で英語の偏差値が55なのに数学の問題集ばかりやってる人がいましたが、これに近いことをやってしまう受験生は後を立ちません。

 

なぜならば

 

得意科目は得意だから勉強していて負荷がかからないからこそ、「ついついやりたくなってしまう」

 

からです。

 

しかし、よく勉強法の本などに書いてある話ですが、

今80点の科目を90点にするより、30点を40点にするほうがはるかにラク

 

です。

 

そして入試が「総合得点」で決まることを考えると、本来得意科目を伸ばすよりも不得意科目を克服する方が絶対的に大切なはずなのです。

 

繰り返しますが、勉強の本質は「できないことをできるようにすること」です。

 

ここは絶対に勘違いをしてはいけません。

 

そして単語に話を戻しますが。

 

「とにかく反復する」という前提で大切な心構えが、完璧主義ではなく「とりあえずざっくりやる」という発想です。

 

例えば「1回目や2回目には、意味を1つしか覚えない」とか「スペルは適当で良いから意味がわかればいい」、「派生語は後回し」、「語法なんていいからとりあえず意味だけ」といった形で、

 

最初は覚える量を減らすことが大切

 

です。

 

イメージは、超適当でいいからとにかく回数を繰り返すということが大切です。

 

ちなみに、この英単語の覚え方は古文単語の覚え方にもあてはまるので、ぜひ応用してみて下さい。

 

(ただし、古文単語には古文単語の固有の要素がありますから、それをまた古文の学習のところでお話をしたいと思います。)

 

また、単語に付随してイディオム(熟語)の話をしたいと思いますが、イディオムは「いくつ覚えるか」というカウントがちょっと難しい分野です。

 

例えば、"be optimistic about" や"be immune from"などは、イディオムと言えなくもないですが、単純に"optimistic"や"immune"の意味がわかれば当然イディオムの意味はわかりますから、イディオムとカウントするのも?です。

 

また、"Frankly speaking"や"To be honest"、

"no more than"のように、「文法項目」とカウントされうるものもあります。

 

ですから、ここではとりあえず「複数の単語が集まって一つの意味をつくるものをイディオムとする」という浅い定義に従ってお話をしましょう。

 

イディオムは、上にあげたような「単語」や「文法」とカウントできるものも含めて、およそ1000語もあれば入試で戦えますが、「とりあえず」という意味では『ターゲット英熟語』あたりの一番最初の300語くらいを覚えたら「イディオムで困る」ことはないでしょう。

 

イディオムに関しては、基本的には単語と同じように大雑把に何度も繰り返すということが大切です。

 

ただ、イディオムは単語と異なり「ある程度理解することが可能」ですから、単純に丸暗記するというよりは、「なんでそんな意味になるのか?」を考えてみると得策な場合もあります。

 

最後に単語に関してひとこと言っておきたいのですが、単語(イディオムも)は日本史の暗記などと違い、「3秒で意味が出てくる」レベルですら全然不十分です。

 

先ほども言いましたが、長文読解で単語が必要なわけですから、

「一瞬で意味がわかる」レベルにならないと意味がありません。

 

ですから単語の暗記をチェックする際には「一瞬で意味が出てくるか」、「もはや訳すらいらないくらい意味がわかるか」といった基準で判断するようにしてください。

 

例えばdogを「犬」と翻訳して考える人はいないと思います。

 

「dogはdogだろ」とほとんどの人は考えるでしょう。

 

大切なのは、入試レベルの特にやさしめの単語は、dogやgood morningのように「日本語を介さなくても意味がわかる」レベルに習熟することです。

 

「permitはpermitだろう」、「dependはdependだろう」というレベルに到達することが最終的な目標です。

 

ただ、物事には段階があります。

 

いきなりそのレベルに到達することは不可能ですから、まずは「一瞬で意味が出てくる」レベルを目指してください。

 

そしてその状態になってからその単語を長文で15回見たら、おそらくその単語はdogのようになってるでしょう。

 

逆にそのようになっていないとすれば、単語というより長文の読み込みが甘いと考えるべきです。

 

単語に関してはとりあえず以上です。

 

次の記事からは文法や英文解釈、長文読解について言及していきたいと思います。