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武田塾/授業か参考書か

最近では武田塾さん(以下敬称略)のように「授業をしない塾」もありますが、私は武田塾の方針は非常に理にかなっていると思っています。

 

要するに、授業より参考書を完璧にする方が効率がいいということです。

 

ただし、授業と参考書には長所と短所があり、私も原則的には授業より参考書の方がいいと思ってますが、「何が何でも参考書から」というのも極端だと思っています。

 

授業と参考書の長所と短所はまさに「トレードオフ」の関係になっています。

 

授業は確かにわかりやすい。

 

しかし、同じことを学ぶのであれば圧倒的に参考書のほうが速いです。

 

参考書は確かに学習速度は速いです。

 

しかし、微分積分や力学を初めて習うのにちょっと参考書はハードルが高いと思います。

 

なぜならば、理系科目は「黒板を使いながらリアルタイムで思考過程を追っていく」必要がありますが、参考書は「板書の完成形」がいきなり書いてあるので、「リアルタイムで思考過程を追う」のが少し難しいからです。

 

このように、

 

授業はわかりやすいけど遅い

 

参考書は早いけどわかりにくい

 

というまさにトレードオフの関係になってますから、勉強の段階に応じて、授業と参考書を使い分けていくのがベストだと思います。

 

また「勉強の段階」もそうですが、「科目」や「分野」によって最初から参考書で良い科目や分野と最初に映像授業を挟んだ方がいい科目や分野があります。

 

いきなり参考書でも問題ない科目・分野は、要するに理解が難しくない暗記系の科目・分野です。

 

具体的には、

英文法、古文漢文、生物地学、歴史全般は、いきなり実況中継系の参考書を読んでもおそらく理解できない人は少ないと思います。

 

しかし、そもそも理解に苦しむ人が多い分野は、まず最初に映像授業などを受けてから参考書に進んだほうがいいでしょう。

 

具体的には、

英文解釈、現代文、物理、数学あたりはやはりまずは人から口頭の噛み砕いた説明を聞いてから参考書に入ったほうがいいと思います。(が、現役生で高校に通っている場合は必要ないかもしれません。※化学はこれらの中間位ですね。人によってはいきなり参考書でもいいでしょうが、やはり理論化学などはまずは授業を聞いたほうがいいと思います)

 

ここで述べているように、もちろん授業は有効なこともありますが、私のスタンスとしては、やはり武田塾のように

 

基本的には参考書をメインにすえる

 

という原則を堅持した上で、「どうしてもわからなかったらスタディーサプリやベリタスアカデミーのような動画の授業を見てみる」という発想が大切だと思います。

 

授業と参考書を「並列」で考えてはいけません。

 

「参考書を理解するための映像授業」という発想が大切です。

 

普通の生徒は、

 

授業をメインにしてその予習復習をペースメーカーにする

 

というやり方だと思いますが、少なくても授業を1年間を受けるのは効率が悪いと思います。

 

ここまでウェブの授業が発達してくると、「集団授業を1年間受け続ける」意味は今の時代にはほとんどないのではないかと思います。

 

仮に分かりにくい分野の授業を受けるにしても、スタディーサプリのような映像授業を倍速で聞いて、1ヵ月位で終えるべきで、間違っても受験する前の年の10月位に「授業を受けに塾に行く」などといった馬鹿げたことはしないでください。

 

逆に言えば授業を受けて「今日もたくさんのことを学んだ」と10月くらいに感じてるようでは、「勉強のペースがヤバイ」のだと肝に銘じてください。

 

少なくとも「知識面」に関しては、予備校の授業で先生が話すようなことは全て参考書に書いてありますから。

 

そんな段階は受験する前の年の夏ぐらいまでに全て終えていなくてはなりません。

 

繰り返しますが、私は、もう今の時代にライブ&集団受験の塾予備校に行く意味はほとんどないと思っています。

 

強いて言うのであれば、鉄緑会や駿台のように周りの受験生がレベルが非常に高いところにいき、ピアプレッシャーから勉強するモチベーションを上げるという意味はなくはないかもしれませんが、「純粋な勉強の効率」という意味では、ごくまれに映像授業を利用をして、基本的には参考書で勉強するのがベストだと思います。

 

(それか自習してわからないところを解決する個別指導的な塾にはまだ存在価値はあると思いますけど。)

 

私も特定の参考書を死ぬほど繰り返して勉強しましたが、大切なのは「授業か参考書か」という二者択一的な発想よりも、「とにかく1冊の本や1冊のテキストを死ぬほど完璧にする」という姿勢だと思います。

 

受験生が思っているほど、「合格に必要な参考書」は多くありません。

 

例えば日本史や世界史であれば、私立大学受験だと、

 

山川世界史日本史

山川用語集

問題集2冊

受験する大学の過去問

 

これを完璧にするだけで、偏差値70は絶対に行きます。

 

これだけで偏差値70はいくのに多くの受験生がさまよっているのは、いろいろな参考書を片っ端から読み散らかしてるからです。

 

ただし、「この参考書を完璧にするための手段としてあの参考書を読んでみる」という形で参考書の数が増えるのは問題ありません。

 

例えば数学だと、いきなり青チャートを読んで理解できる受験生はいないでしょう。

 

そういった場合に、「青チャートを理解するために東進の『初めから丁寧に』を何度か読んでみる」という発想で参考書の数が増えるのは問題ありません。

 

ただし、この場合でも、直前半年間に勉強する参考書は『青チャート』であり、「直前半年間に何度も何度も繰り返して勉強する座右の書」はせいぜい1科目3-5冊程度に絞るべきです。

 

日本史も「山川の教科書を読む前に東進の『流れがわかる』あたりを何周かしてみる」というのは問題ありませんが、直前期に何度も何度も繰り返して読む座右の書は「詳説日本史だけ」という形で、徹底的に参考書の数を絞ることが大切です。

 

直前期に詳説日本史と実況中継系の本を「同じ位の濃さ」で勉強してるとしたらそれは間違いです。

 

つまりイメージとしては、

 

「青チャートを理解して暗記するための映像授業や『はじてい』」

「詳説日本史を徹底的に何度も繰り返して暗記するための『流れが』や映像授業」

という「目的手段思考」が大切です。

 

そして、最後に回す素材としては、やはり予備校のテキストより参考書の方が優れている場合が多いのです。

 

なぜならば、参考書は当たり前ですが参考書だけで完結するように作られていますが、予備校のテキストは予備校の授業が前提になってますから、「難しい概念を初めて理解する」のには予備校の授業はいいんですけど、半年後1年後に復習するためには、いまいちテキストのレイアウトはいけてない場合が多いですから。

 

こんな感じで、

 

1 まずは映像授業で軽く理解するor実況中継系の参考書やってみる

2 座右の書である参考書を死ぬほど繰り返す

 

という流れで勉強してください。

 

言うまでもありませんが、1と2の時間的な割合は1:9位じゃないとダメです。

 

1の段階は、「勉強」ではなく「勉強のウォーミングアップ」だと肝に銘じるべきです。

 

それでは授業と参考書の関係はこれぐらいにして、「どんな参考書を選んだらいいのか」をまた別の記事で紹介していきたいと思います。